ポイント制度の改悪が相次ぎ、その存在自体が希少になってきた還元率1%超のカード達。「高還元率」で現在積極的に新カードを発行しているのがジャックス。
ジャックスはもともと1.75~2%という圧倒的な高還元率を誇る「漢方スタイルクラブカード」を発行していたが、2011年末には還元率1.5~1.8%の「Reader's Card」、さらに2012年9月には還元率1.25%~1.5%の「Extreme Card」の募集を始めた。この3つは年会費やその無料条件、還元率が微妙に異なっている。一体どれを選べばお得なのか、考えてみよう。
カード名 | 還元率 | 年会費 | チャージでポイントが付く電子マネー |
漢方スタイルカード | ◎最大2% | △1575円 | △ モバイルsuica、SMART ICOCA、nanaco |
Reader's Card | ◯最大1.8% | △2625円(年50万円以上の利用で次年度無料) | ☓ モバイルsuica、SMART ICOCA、nanaco |
Extreme Card | △最大1.5% | △3150円(年30万円以上のりようで次年度無料) | ☓ モバイルsuica、SMART ICOCA、nanaco |
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個人的高還元率1位 漢方スタイルクラブカード
個人的高還元率2位 JACCS Reader's Card
個人的高還元率3位 JACCS Extreme Card
この3つのカードへ単純に点数付けをするなら漢方スタイルがもっとも高得点。
最低でも1.75%という還元率と電子マネーのnanacoへのチャージでもポイントが付与されるところが他の2つのカードよりよい点。ANAマイルへの移行レートが最近改善され、100円で1.05マイルたまるようになったのも魅力の一つで移行手数料も無料。これはマイル移行手数料も含めて年4200円ほどのコストがかかるANAカードとほぼ同等の付与率。搭乗時のボーナスマイルなどはないが、いわゆる「陸マイラー」にとってはなかなかの一枚、漢方スタイルカードだと思われる。
しかし、年会費が無料にならない、家族カード自体が存在しないなどのデメリットがあり、
そちらを重視するなら、Reader'sかExtremeが選択肢に上がってくる。
この2枚は年会費とその無料条件が異なるが、メインカードとして使うならどちらも気にしなくていいレベルの金額で、違いはポイント還元率になる。Reader'sはポイントを「デポジット」(値引き枠)としてカード利用代金に充当でき、基本は1.5%還元。これをAmazonでの利用に限定したデポジットにすると交換レートが上がり、1.8%還元となる。使い道は限られてしまうが、Amazonで買える商品は幅が広く使い勝手がよいと思われる。
Extremeは同様のデポジットなら還元率1.25%と低めだが、共通ポイントのGポイントに移行すると、1.5%還元に上昇する。GポイントはTポイントなどの主要なポイントに等価で移行できる。さらにGポイントは、移行レートが25%アップする期間限定キャンペーンを定期的に行うため、そのタイミングを狙って移行すれば、Reader'sでのAmazon利用を超える1.87%還元となる。
このことから、高還元率カードのReader'sかExtremeは「Amazonをよく利用するのかしないのか」で選択すればいいと思われる。