今、世間を騒がしている物騒な事件に「資産家夫婦殺人事件」がありますが、犯人グループの一人が「新幹線の回数券300万円分を購入しようとしたが失敗した」と自供しています。
事件に巻き込まれた資産家は数百億円の資産を保有しており、当然所有しているクレジットカードはステータスの高いクレジットカードを所有していたと考えられます。
ゴールドカードならともかく、この資産レベルになるとブラックカードかプラチナカードを所持していたと考えるのが普通ですね。
犯人も一目で見て高額決済が出来そうなステータスのあるクレジットカードだから300万分もの新幹線の回数券を購入しようとしたのでしょう、一目で分かるステータスカードといえば、アメックスセンチュリオンかアメックスプラチナかダイナースプレミアムとなります。
基本的な話しになりますが「資産家」という属性の方がこの手のプラチナカード以上を持ってる場合、限度枠というのが普通はないし、承認の電話もほとんどありません。
なぜないかというと、私がクレジットカードのコールセンターに勤務していた時、それもステータス性のあるクレジットカード会社に勤務していた時に感じた事は世の中の富裕層というのは本当に一般庶民とはケタが違う決済を頻繁に繰り返しているということです。
一回に50万、100万は当たり前、1000万、2000万の決済もバンバンしてきます、中には5000万、6000万の決済も見たことがあります。
そんな使い方をしている富裕層相手に一回一回庶民感覚で「高い」というだけで承認の電話をしていたら、富裕層の方達は「信用してないのか」と怒り出すケースがあるので承認の電話もしない事が多いわけですね。
しかし、なんで今回富裕層からみたら、「はした金」である300万円の新幹線の回数券の購入が出来なかったかというと、不正感知システムに引っかかった、これに尽きるでしょう。
要するにいくらお金持ちでも普段の購入履歴からは考えられない「新幹線の回数券」なんかを購入するからカードの決済時に弾かれたんだと思います。
事件に巻き込まれた資産家の現在の居住地域はスイス、しかしクレジットカードを使った先は日本、しかも「新幹線の回数券」
スイスに住んでる何百億もの資産家が日本にきてわざわざ新幹線の回数券を300万円も購入しようとするでしょうか?普通に考えてありえません。
資産家の方が頻繁に日本にきてて、しかも普段から新幹線の回数券を購入していたのなら検知されなかったかもしれないですが、そんな事をしていないのなら普通に不正感知システムに引っかかります。
今回の「新幹線の回数券300万円分を購入しようとしたが失敗した」という事件は300万円という金額が問題だったのではなく、日本にきてわざわざ新幹線の回数券を買ったという行動に疑いをかけられて決済出来なかったということです。
クレジットカードのシステムというのは常にその顧客の過去の購買履歴を見ており、その顧客の使い方を把握しており、過去の購買履歴から外れた決済がなされようとすると決済されない仕組みになってます。
普段から高級時計を買い漁ってバンバン決済してる人が高級時計を購入する度に、いちちち承認は取られませんが、逆にそんな方が今までの購入履歴には存在しない物を高額決済をした時には不正感知システムがおかしいと判断して、クレジットカード会社は確認に入るということです。
ちなみに今回の事件のような、「日本人だが現在スイス在住の資産家」という属性の方が持ってるようなクレジットカードといえば、アメックスかダイナースしかないですね、間違っても楽天カードやファミマTカードではないことは誰でも分かることです。
アメックスやダイナースは新幹線の回数券の購入に非常に厳しいクレジットカード会社です、プラチナホルダーであっても普段から新幹線の回数券を使ってない場合は、新幹線の回数券の購入は入念な確認が入ります、ですので犯人は「新幹線の回数券300万円分を購入しようとしたが失敗した」となったのでしょう。
なお、どのクレジットカードであっても新幹線の回数券の購入の前にはデスクに一本電話を入れておくような繊細さが我々一般市民には求められます、新規クレジットカード発行からデスクに相談もせずに、いきなり新幹線の回数券を購入してた換金を疑われて利用停止になるのがオチですから気をつけましょう、新幹線の購入に何も言われなくなる為には利用実績が必要だということです。