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郵送でのクレジットカード審査は甘い?

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よくある誤解にWEBからの申込ではなく、郵送でクレジットカードを申し込むと審査が甘くなるというより、通りやすくなるという事を目にします。

 

郵送の時に申込用紙に付箋を貼って例えば、西友でお得に利用できる『ウォルマートカード セゾン・アメリカンエキスプレスカード』、

 

このカードの申込時に「御社の系列のスーパーである西友をよく利用するので申込しました」と付箋を貼っておくとか、

 

銀行系のカードの時には「現在◯◯銀行カードを使ってますが、この銀行の利便性が悪いので、現在メインバンクに使っている◯◯銀行から御社へ切り替えしたいので申込をしました」を郵送申込書に付箋で貼っておくと好印象で審査が通りやすくなると言った裏技的な紹介があります。

 

また店頭勧誘、よくあるのが例えばエネオスのガソリンスタンドの店頭でエネオスカードに申し込んだら審査に通りやすいとか空港にいるANAアメックスのクレジットカード勧誘部隊経由で申し込むと審査に取りやすいとか言われてます。

 

クレジットカードや消費者金融のコールセンターのみで十数年働いてきた私なりの意見ですが、付箋を貼っても、店頭勧誘だろうと審査が甘くなるなんてことはありません。

 

たしかに申込書の外枠やら付箋やらにビッシリと要望や、なんとか審査を通してくれ的なお願いを書いてくるお客さまがいらっしゃるのですが、意味ありません。

 

意味がないというのはどういうことかというと、お客さまから郵送されてきた申込書は自動スキャナーにかけます、

 

また自動スキャナー方式でないところは申込書受付の係がシステムにお客さまの申込内容を正確に打ち込んでいきます。

 

申込書の内容を打ち込んでいく過程で、お客さまからの付箋や申込書に書くべき以外の事が書いてあった場合、審査システムとは別のお客さま管理用のデータにその内容を打ち込みます。

 

お客さま管理用のデータとは、このお客さまから問い合わせがあった時にどのようなやり取りをしたのか、電話を受けたオペレーターが分かるように記しておくシステムです。

 

お客さまとのやり取りに使うシステムと審査のシステムは全く違い、審査用のシステムはお客さまからのお願いを入力する場所すらありません。

 

氏名、年齢、性別、住所、職業、そういった申込書で聞いてる内容しか打ち込む所がありません、だから付箋に色々書いても意味がないのです。

 

審査システムは付箋の内容は全くみませんので。

 

申込書の内容だけを元にシステムは淡々と高速処理して審査を可決するのかしないのかを冷静に決めるだけで、近所にスーパーがあろうと銀行を変える予定があろうと全く考慮されません。

 

逆にあまり長文を色々書いてると、このお客さまはなんだかおかしいと思われ、審査部の人間に報告され黙っていれば審査通過されたものを、

 

うちのお客さまになると面倒を起こされそうだと敬遠されるような事も実際にありました。

 

ということで、クレジットカードの審査というのはWEBからだろうと郵送だろうと店頭だろうと行き着く先の審査システムは全く同じで人情をはさみません。

 

郵送で付箋を貼れば審査が甘くなると思ってる方、逆効果の場合も多々ありますので注意しましょう。


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