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クレジットカードの総与信枠とは

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クレジットカードの総与信枠って意識をされた事ありますか?

総量規制でキャッシング枠が年収の1/3以上を超える利用ができない事を知ってる方は多いのですが、シッピング枠の方にも使いすぎ防止の意味でクレジットカード会社は総与信枠というものを設定してます。

総与信枠と言っても様々な意味があり、あるクレジットカード系列でのショッピング枠の合計額の事を指したり、所有している既存の全クレジットカードの総利用限度枠を合計したものを総与信枠と言ったりしますが、ここでは他社を含めての利用限度枠の合計を総与信枠と言うことにします。

クレジットカードの審査の時にクレジットカード会社は過去のクレジットヒストリー(クレヒス)を見て過去に金融事故を起こしてないか確認するのはもちろんの事、他社での利用限度枠(極度額)を確認しています。

クレジットカード会社等の金融業者がCICなどに個人信用情報を照会した時には、あなたの使ってるクレジットカードの具体名は伏せられてますが、そのクレジットカードに設定されている極度額=利用限度枠はしっかり載っており、現在のあなたが使ってるクレジットカードの利用枠が審査の時にCICに照会をした段階で他社のクレジットカード会社でも把握できます。

クレジットカードを所有してる場合、複数持ってる場合も多いのですが、使ってないクレジットカード、いわゆる死蔵してるクレジットカードは解約すべきです、なぜ使わないクレジットカードは解約した方がいいのかと言うと、総与信枠に影響するからです。

この総与信枠、クレジットカード会社によって設定は違いますが、例えばAさんの属性を申込の内容から判断したところ、この人には他社を含めて200万円が限度だと判断されたとします。

しかしCICやJICC等の個人信用情報を参照すると、既に他社のクレジットカードで既に合計200万円の利用限度枠の設定があった、このような場合に「当社の総与信枠を超えている」と判断されて審査に落ちる場合があります。

このような話しをすると、「総与信枠が影響するのはそのクレジットカード系列のクレジットカードを発行審査する時だけでしょ」と反論されるのですが、長年様々なクレジットカードのコールセンターで勤務してきて、色々なクレジットカード会社の与信枠について経験してきた私から言わせてもらえば、他社の利用枠(与信枠)も考えて発行審査をしてる場合が実際には多く、他社の利用限度枠だから関係ないと判断してる方が稀です。

これらの事から言えることは、現在手持ちのクレジットカード利用限度枠が自動で上がった、でも取得したいステータスのあるクレジットカードが他にある場合、手持ちのクレジットカードの利用枠(与信枠)をどんどん上げられてしまうと、本当に取得したいクレジットカードの審査の時にそのクレジットカード会社が設定してる総与信枠からはみ出てしまう場合があり、注意が必要なんです。

例を挙げますと、何も問題がなく利用していれば、自然に利用限度枠が増加する代表的なクレジットカードに楽天カードがあります、このカードはとにかく審査も早いし、問題なく使っていれば利用限度枠がすぐに上がる良いカードだと思います。

しかし、気をつけて下さい、本当に取得したいカードが別にある場合、このようなどんどん自動増枠をしてくれるクレジットカードを複数所有しているとそれだけで新規申込の時に総与信枠を見られてしまい、これ以上枠を与えると危険だから審査には通さないと判断される場合が多々あります。

ですから本当に取得したいクレジットカードがある場合は、使ってないクレジットカードは解約して総与信枠を空けてから申込をした方がいいと思います、またこれ以上利用限度枠はいらないと思ったらすぐにデスクに連絡を取ることです、じゃないとどんどん与信枠を圧迫されて他のカードが通りにくくなるからです。

あなたが高属性(高い地位、高い収入)でもなければ使いもしないクレジットカードを複数もってても総与信枠に影響するだけです、本命のクレジットカードを取得したいのなら既存のクレジットカードの整理も必要です。


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