よくあるクレジットカードに関する疑問に「居住年数1年未満はクレジットカードの審査に通らない? 」と言うのがあります。
この事についてコールセンター運営会社に勤務し、主にクレジットカードのコールセンターを色々と見てきた私の視点からお答えします。
クレジットカードの申込において「居住年数1年未満」と言うことが何かネガティブな事なのかと言えばそうではありません。
色々なサイトを見ていると,ただ、「居住年数1年未満」というだけで申込に落ちると断言してるサイトも見かけますがそんな事はありません。
しかし実際の審査において、「居住年数1年未満」が審査に影響を及ぼすケースが2つあります。
まず1つ目のケースはクレジットカード会社が申込時に個人信用情報を参照した時、個人信用情報に登録されている勤務先と今回申込の勤務先が違うケースです。
この場合、クレジットカード会社は転職し、かつ転居したので居住年数が短いのだなと判断します。
転職をして居住年数も1年未満ですと本当にその方が安定して職に就いてるのか疑問に思われる場合がありますので、クレジットカード会社によってはこの事を原因として審査に落とす所もあります。
では勤務先が同じでただ転居した場合はどうなのかというと、居住年数が1年未満であろうと関係ありません、クレジットカード会社の審査の人間が見ているのは安定した仕事に収入があるかどうかですので、勤務先が同じままであれば居住年数は気にしなくてよいです。
続いて「居住年数1年未満」が審査に影響を及ぼすケースの2つ目は、クレジットカード会社が申込時に個人信用情報を参照した時に信用情報が真っ白(ホワイト)だった時です。
そもそも学生の方ならともかく、25歳以上の方が何かしらの金融商品を扱ってきた記録が個人信用情報に載ってないと、この方は過去に債務整理をして5年を経過したので信用情報が真っ白になって、それに合わせて転居しただけだと勘ぐられるわけです。
まとめますと、「居住年数1年未満」が審査に影響を及ぼすケースは
①個人信用情報機関(CIC、JICC)に登録されている勤務先と今回申込の勤務先が違う場合
②申込時に個人信用情報が全くない(ホワイト)な状態
この2つに当てはまる場合のみ、クレジットカードの審査に影響を及ぼす場合があります
ただ、先にも述べましたように「居住年数1年未満」が審査に影響しないカードもありますし(ステータス性の低いカードに多い)、また外資系のクレジットカード(アメックスなど)は居住年数がどうのよりも現在の属性がどうであるかここを重要視するクレジットカード会社でありますので、「居住年数1年未満」が100%審査に影響するかと言えばケースバイケースとなりますので、「居住年数1年未満は審査に影響する」と解説してるサイトは実際と違うとクレジットカードの業務を多数経験してきた私は思います。