どのクレジットカードにも必ず更新期限がありますが、様々な理由でクレジットカード会社が新しいクレジットカードに更新しない場合があります。
私がクレジットカードのコールセンターで実際に体験してきた主なクレジットカードの更新拒否の理由に以下に挙げてみます。
■主なクレジットカードの更新拒否の理由
①利用期間中に自社で延滞を繰り返していた
②更新時の審査で個人信用情報機関に照会したら、他社で延滞を繰り返していた事が判明した。
③無職になった等の属性の変更で、クレジットカードの求める属性に合わなくなった
④利用期間中に全くクレジットカードを利用しておらず、クレジットカード会社の維持費だけがかかる状態だった。
⑤利用期間中に延滞こそしてないものの、ことあるごとにクレームの電話を入れてきて、難しいお客さまであった。
まだまだ更新拒否になるパターンがありますが、代表的なクレジットカードの更新拒否の理由はこのような感じでした。
では、更新拒否となった場合、手持ちの他社のクレジットカード会社にその事が分かってしまうのでしょうか?
回答の前に実際のクレジットカードの個人信用情報画面を見てみましょう。
これは某家電屋で取得したクレジットカードで、実際に私の個人信用情報ですが、「14」の項目、契約年月日にいつ契約したか載っていますが、契約途中の現段階では契約終了予定日に何も載ってません。
要するにクレジットカードの契約年月日は他社が覗いた時に分かりますが、クレジットカードの更新期限までは載ってない事から分かりません。
もっと具体的な例を挙げると、以下の画面は私がドコモでスマートフォンを分割払いで契約した時から出来た個別割賦での個人信用情報画面ですが、個別割賦の場合は契約終了日に日付が入ってる事が分かると思います。
このように、クレジットカードというのは一般のローン商品と違い、その期限が他社には分からない仕組みになっています。
ただ、延滞を繰り返していれば、入金状況の欄に延滞の事実である「A」が記載されますので、その事を理由に他社がいきなり利用停止や更新拒否をする可能性があります。
しかし、延滞を含まない更新拒否、任意退会、強制解約というのは、他社からみて区別が出来ません。
そもそも上記、個人信用情報機関であるCICには、更新拒否や強制解約であるという事を載せる場所が存在しません。
ですから、延滞を繰り返して入金状況に「A」でもついてない場合は更新拒否にあっても他社には分かりようがないということです。