無職でもクレジットカードを作る方法とはなにか?
クレジットカードのコールセンターで長年勤務してきて、クレジットカードの審査にも携わった事のある私なりに考えてみます。
私がクレジットカードの審査に携わってきた間にみかけた無職の方がクレジットカードの申込の時にやりがちな行為として「適当に自営業者と偽る」というものがありました。
確かに職業欄に「無職」と書くと高い確率でクレジットカードは作れません、クレジットカードとは基本的に「安定した収入のある方」向けのサービスだからです。
例え一回払いだとしても、一時的にでもクレジットカード会社は料金を立て替えないといけないので、安定した収入のある方というのが最低限の審査基準となります。
ですから、無職の方は職業欄に無職と書けずに適当な屋号をつけて自宅で開業してるように見せかけて申込をしてくる方が非常に多かったわけです。
ちなみに勘違いをされてる方が多いのですが、「自営業」という属性はクレジットカードの審査に通りにくいんです、これはクレジットカードに限らず一般のローンでも同じことです。
以前はクレジットカード会社は自営を名乗ってもNTTのオンライン電話番号検索システム「エンジェルライン」というサービスを使ってその自営が法人として登録されているかの確認をしていましたが、平成24年にエンジェルラインが廃止となった以降はクレジットカード会社毎に違うのですが、独自のノウハウでその自営が本当に自営であるかの確認をしています。
実際に自営をしているかしていないかの見分け方法はいくつかあるのですが、これを書いてしまうと元勤務していた職場の機密事項に触れますのでお話は出来ませんが、無職を自営と適当に偽って申込をしても100%ではありませんが、高確率でバレます。
そして、無職を自営と偽った事が判明した場合、社内ブラックとされ、そのクレジットカード会社の申込には永遠に通らないというオマケまでついてきます。
これはクレジットカードという仕組みは「信用」があってこそ成り立つ仕組みなものですから、申込段階で虚偽を記入してしまうと「このお客さまは虚偽申込をしてきたので今後も信用できない」と判断されて永久にお断りと烙印を押されてしまうわけです。
また、自営でもないのに自営と書いてクレジットカードの申込をすること自体が詐欺にあたります、たまに「暴力団員が職業を偽ってクレジットカードを取得しようとして詐欺容疑で逮捕」とニュースに流れますがあのことです。
この話をすると、ああいうのは暴力団員を逮捕する為の口実で一般の人がクレジットカードの虚偽申込で逮捕なんかされないから大丈夫と言う方がいるんですが、そもそもクレジットカードの虚偽申込は犯罪にあたりますし、実際に逮捕まであるケースもあるのですから「自営と偽っても大丈夫」というのは無責任なアドバイスです。
また、株式やFXで儲けて生計を立てているので、無職と言う方も増えてますが、株にしてもFXにしてもそれで生活を本当にしていけるレベルのことをしているのであれば、株やFXに関しての開業届けを出すなりして、本当に自営業になればいいわけです。
私の友人も開業届を出して、株やFXで生計を立ててる者もいます、当然クレジットカードの審査は厳しくなりますが、虚偽申込ではありませんから、株やFXで生計を立てている方は開業届を出して自営業とすることをお勧めします。
またヤフーオークション等で生計を立ててる方もいらっしゃると思います、そういう方も開業届けを出せば立派な自営業と名乗れます。
また、開業=法人化と誤解される方がよくいるのですが、そうではありません、開業届けを出して自営になること自体はなんら難しいものでもなく、税金のことを詳しく書いてるサイトを見てみれば分かると思います。
くどいですが、無職なのに自営と偽ったり、過去の職場で働いていることにして申込をすること自体が虚偽申込で犯罪になりますので、気をつけましょう、バレないから大丈夫と某巨大掲示板に書かれていても、あなたがバレない保証は一切ありませんので。
ではどうしたら法律に触れずに無職でもクレジットカードを作れる可能性があるのかというと、派遣会社に自分を登録してしまうことです。
登録制派遣会社というのは、基本的に誰でも登録することができます、そして派遣会社から仕事の依頼があってもその度に断りを入れておけば、その登録制派遣会社が在籍確認に応じてくれるのか否かは千差万別ですので分かりませんが、形式上、最低でも無職なのに有職であると偽ってないことになります。
この方法で100%絶対ではありませんが、実際に派遣会社に自分を登録することで有職とし、クレジットカードを取得してる方もいます。
ただ単に無職と書きたくないから適当に「自営」と書いたり過去の職場で「有職」としたりすることは虚偽申込にあたり、それ相応のリスクがあることを忘れてはいけません。
個人的には無職を偽ってクレジットカードを入手しようと考える前になんでもいいので仕事をして収入を得て、それをベースにきちんと申込をすることが、社内ブラックも避けられ、後々後悔に繋がらないと思います。